ハクソー・リッジ ☆8
心で撃った
今回は、「ハクソー・リッジ」を紹介します。
実話を基にしています。
監督はメル・ギブソン。
調べて知りましたが「博士と狂人」の監督だったのですね。
監督というよりは役者としてのイメージの方が強いです。
主演は、デズモンド・ドス。
アンドリュー・ガーフィールドが演じました。
「沈黙」「アメイジング・スパイダーマン」「ソーシャル・ネットワーク」に出てました。
あと、サム・ワーシントンが出ていました。
私の知っている顔と少し違ったので、気付きませんでした。
「ターミネーター4」に出てますね。
あらすじ
幼い頃に危うく弟を殺しそうになったデズモンドは、「汝 殺すなかれ」の言葉を胸に刻み、陸軍へ志願します。
軍では当然銃の扱いを学びますが、デズモンドは銃を持ちません。
第二次世界大戦中、銃を持たない衛生兵としてハクソー・リッジへ派兵されます。
ハクソー・リッジでの争いの中、デズモンドは傷ついた仲間を助け続けます。
ハクソー・リッジとは
ハクソー・リッジとはどこでしょうか。沖縄にハクソーという地域があるのかなと思いました。
調べてみると、場所は、沖縄県の浦添市にある前田高地であることが分かりました。
(参考URL:『ハクソー・リッジ』〜作品の舞台をご案内します〜 | 浦添市)
ハクソー(hacksaw)は弓ノコ。リッジ(ridge)は尾根や隆起という意味のようです。
なので、映画に即して訳すと崖、断崖絶壁、でしょうか。
感想
観ていてまず思ったことは、戦場に行くまでに長い、ということでした。
だから悪いという意味ではありません。
子供時代から始まり、成長し恋人を作り、軍に入り、銃を持たないので揉めて、やっと戦場へ、という流れです。
戦争映画は戦場シーンが一番多いイメージがあったので、まだ行かないんだ、と思いました。
軍に入ると、主人公は銃を持つことを拒否して揉めます。そのあたりからが面白いです。
先に戦場に行くと書いてしまいましたが、揉めている時には戦場に行かないのではないか、と不安になりました。
戦場に入ると、力の入り様が伝わります。主人公のいる隊は前線から引いてきた隊と入れ替わりで前線へ向かうことになります。
現地へ向かう主人公の隊と、前線から引いてきた、戦いでボロボロになった隊とすれ違うシーンは、主人公たちがこれから向かう場所の壮絶さを、観ている側にも上手に伝えています。このシーンが区切りの役割を果たし、後半が始まります。
後半は戦場での戦いになります。
映像が綺麗なのと、ちゃんと作り込まれているので、傷跡がよく見えます。
別のシーンでもよく作られているなと思った作品でしたが、一点気になるシーンがありました。(どうでもいいのですが)
1時間21分頃、打たれた日本兵の血が飛んでカメラのレンズに付いています。
没頭していると、このシーンで少し覚めてしまいますね。
よく作られているなと思ったシーンは、終盤、主人公の服に虫が付いているシーンです。
この虫は用意したのでしょうか。小さな虫が何匹か主人公の服で動いています。
どう用意したのか分かりませんが、一瞬で流れてしまう映像の中でこうした作り込みがみられるのは嬉しいですね。
主人公が傷ついた仲間を助けていくシーンは、それまで何故これほど意思が強いのか、動機が弱いのではないかと思っていましたが、どうでも良いと思えるほど没頭して観ることができました。
以上、今回は「ハクソー・リッジ」を紹介しました。
2020年 ベスト映画トップ5
久しぶりの更新になりました。
再会します。
もう3月ですが、去年観た映画の中からベスト映画を5つ発表します。
去年の映画リストと一昨年のベスト映画はこちらです。
それでは発表していきます。
どういう方向の映画なのかタイトルだけでは分かりづらいかと思います。
ジャンルはミステリーで良いと思います。
作品を競売に賭けて欲しいとの依頼から、鑑定士は依頼人の元に向かうのですが、依頼人の姿が見えません。
依頼人は壁を挟んだ向こう側、姿は見せられないと言います。
鑑定士と依頼人のやり取りによって、お互いが変わっていく、結末は予想できませんでした。
よく作られています。予想でしかないのですが、伏線がいくつもあって、私はまだ2回しか観ていませんが何回観ても発見がありそうです。
アマプラにあります。
4 遠い空の向こうに
Netflixから消えてた……
こういうことがあるから気になった映画は早めに観た方が良い。
「遠い空の向こうに」は号泣しました。
炭鉱町で生まれた主人公(若いジェイク・ギレンホール)は科学に興味を持ち、炭坑夫である父親が反対する中、仲間たちとロケット作りを始めます。
炭鉱町に生まれ、当然のように町の中で生きていく、炭鉱町に生まれたら炭坑夫になることが当然というコミュニティーから外に出るというエネルギー。
ストーリーは王道です。先もある程度も分かりますが何の問題もないです。
Netflixでも消えて、アマプラにもレンタルしかありませんが、観ることをおすすめします。
実話を基にしている映画です。
3 この世界のさらにいくつもの片隅に
「この世界の片隅に」に新しいシーンを追加したものになります。
タイトルと、戦時中の話というぼやっとしたイメージがある程度で観ました。
年月日が表示されて、段々と45年の8月に近づいていきます。
あれ、10年は西暦で何年だっけ、あとどれくらい時間があるんだ?と考えてしまいました。1945年は昭和20年です。
この演出はずるいなと思いました。
45年8月に向けてじわじわと時間が進む、映像ではのんびりしている場面が多いのですが、年月日が出ているので、いつ状況が変わるのかと静かな緊張感がずっと続きます。
良い意味で観ていて疲れますが、また観たい作品です。
Netflixの配信は3月14日で終わるようです。アマプラにはあります。
2 チョコレートドーナツ
ゲイのカップルが自閉症の少年と出会い、社会の偏見と闘う物語。
2021年に入って見直しました。結末が分かっていても見入ってしまいます。
生まれてきた結果、ゲイや自閉症だったというだけで生き辛い、
どうして、という疑問がずっと続きます。
アマプラにあります。Netflixからはなくなってました。
これもNetflixから消えてた……(アマプラにあります)
長年大工として働いてきたダニエル・ブレイクは心臓を悪くし働くことができなくなりました。
補助を得るために役所に行くのですが、補助を得るためにはいくつか壁があり、簡単に取得できません。
ある日役所で、手続きに来ている親子と出会います。
親子との交流と、不利な状況に置かれた人、国の役割について描かれています。
舞台は日本ではありませんが、誰でも起こりうる病気、貧困の中で、国は何をしてくれるのか、何ができるのか、観終わると少し悲しい気持ちになりますが、とても良い映画です。
最後にトップ5に入らなかった作品を簡単に紹介します。
「縞模様のパジャマの少年」
胸糞映画でたまに挙げられていますが、終わり方が悲しいというだけで胸糞映画ではありません。
強制収容所の話です。
「ミッドサマー」
雰囲気がとても好きでした。
ホラー映画です。昔のヴァイキングの風習の残る村に、大学生たちが帰省して段々と取り込まれていくという内容です。
ホラーでは珍しく場面はほぼ日中です。
「レディ・バード」
大学受験を控えた女性の葛藤、家族との関わりを描いています。
「星の旅人たち」
息子を亡くした主人がサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を旅するお話です。
そこで出会う、何かしらを抱えた人たちとの関わりと、旅路の美しさが魅力です。
「パッチ・アダムス」
実話を基にした映画です。
医者を目指すアダムスが、笑いを取り入れながら患者と向き合う。
Netflixにあったのですが消えてました。良い作品消えすぎ。
「ヒトラーの忘れ物」
タイトルではなかなか観ようと思えない映画でしたが、勧められたので視聴しました。
結果、大当たりでした。
終戦後、デンマークに残された少年ドイツ兵たちが、ドイツの埋めた地雷除去をさせられるという内容です。
映像も綺麗ですし、緊張感もあります。
「風をつかまえた少年」
アフリカの貧しい地域に住む主人公が、科学に興味を持ち、劣悪な環境、周りの反対に立ち向かい、風車を作るまでを描いています。
「THE GUILTY」
この映画がトップ5に入らなかった理由は、私が途中で結末に気づいてしまったからです。
そうでなければトップ5に入るくらい良い映画でした。
前情報なしで観ることをおすすめします。
以上、2020年ベスト映画でした。
2021年 観賞した映画リスト
2021年に観賞した映画リストです。
随時更新していきます。
2020年はこちら
1月 16本
「カーズ」 ☆8
「カーズ2」 ☆5
「カーズ クロスロード」 ☆8
「鬼滅の刃 無限列車編」 ☆7
「インサイド・マン」 ☆8
「グレイテスト・ショーマン」 ☆9
「光のお父さん」 ☆6
「ロケットマン」 ☆6
「ベイビードライバー」 ☆8
「ヘレディタリー 継承」 ☆8
「チョコレートドーナツ」 ☆10
「存在のない子供たち」 ☆10
「プロメア」 ☆8
「プリズナーズ」 ☆9
「タクシー運転手 約束は海を越えて」 ☆8
「ショーシャンクの空に」 ☆10
2月
「天空の結婚式」 ☆7
「最強のふたり」 ☆7
「7月22日」 ☆10
「この茫漠たる荒野で」 ☆5
「テイカーズ」 ☆6
「フォレスト・ガンプ」 ☆7
「マスク」 ☆7
「フルメタル・ジャケット」 ☆8
3月
「ハクソー・リッジ」 ☆8
「私は、ダニエル・ブレイク」 ☆10
「鑑定士と顔のない依頼人」 ☆9
「クライシス・オブ・アメリカ」 ☆6
「THE WAY BACK」 ☆7
「ノマドランド」 ☆
「ソウルフル・ワールド」 ☆8
「リメンバー・ミー」 ☆5
「最高の人生のはじめ方」 ☆9
何に怒ってるの?
人生に
そこにない物を探し続けろ
約束する
今回は、「最高の人生のはじめ方」を紹介します。
最初このタイトルを見た時に、どこかで聞いたことあるし、見たことがある気もするなと思っていたんですが、「最高の人生の見つけ方」と混ざっていて、結局どちらも観たことがありませんでした。両方観て、どちらも良かったです。今回ははじめ方。
監督は、ロブ・ライナー。
「最高の人生の見つけ方」同じ監督なんですね。話は繋がってないけど、最高の人生シリーズですね。
「スタンド・バイ・ミー」「ミザリー」
主演は、モーガン・フリーマン。
小説家モンテ・ワイルドホーンを演じました。
「ショーシャンクの空に」「セブン」「ミリオンダラー・ベイビー」「最高の人生の見つけ方」「インビクタス/負けざる者たち」
モンテの隣人シャーロッテ・オニールを演じたのは、ヴァージニア・マドセン。
シャーロッテの娘3人
長女ウィローをマデリン・キャロル。
次女フィンをエマ・ファーマン。
三女フローラをニコレット・ピエリーニ。
あらすじ
体の不自由な作家モンテは夏の間ミシガン州のベルアイルという街で過ごすことに。
彼は妻を亡くしたことで創作意欲を失っていた。
隣人の家族との触れ合いによって少しずつ立ち直っていく。
感想
なんでもないありきたりのストーリーだけど、落ち着いて観たい、暖かい気持ちになりたい時にぴったりな映画を見つけました。
モーガン・フリーマン良かった。デンゼル・ワシントンも好きですが、黒人のおじさんがかっこいいんですよね。最近服装を真似してます。
モーガン・フリーマンと隣人の母親とその娘3人との関わりが主で進行していく映画です。良かったのはドラマが主人公であるモンテだけではなかったところです。深掘りというほどではないんですが、違和感のない範囲で人物の掘り下げが行われています。
登場人物に愛着が持てることが映画を楽しめるかどうかの大きな要素だと思いますが、この映画はどの人物も魅力的で、なんでもないやりとりでも楽しんで観ることができました。そのせいか3人の子供たちがとても可愛らしい。演技も好きでした。
セリフも好みでした。字幕なんですが。モンテもセリフが少し独特で面白いです。こういうところにキャラが出ますね。
良い要素だったのは、障害者の子供なのか大人なのかよくわからないんですが、変な男が出てくるんです。彼が好きでした。彼とモンテのやりとりも。暖かくなるなあ。
今回は、「最高の人生のはじめ方」を紹介しました。
今年観た映画をまとめています。
「トランス・ワールド」 ☆8
今回は、「トランス・ワールド」を紹介します。
監督は、ジャック・ヘラー。
登場人物は
ジョディ役、サラ・パクストン。
「フロントランナー」
サマンサ役、キャサリン・ウォーターストン。
「エジソンズ・ゲーム」「スティーブ・ジョブズ」
トム役、スコット・イーストウッド。
「フューリー」「ワイルド・スピード ICE BREAK」
あらすじ・構成
サマンサが森を彷徨い歩いていると小屋を見つける。そこにはトムという男がいて、どうやら自分と同じく車のトラブルで森から抜け出せないらしい。しばらく2人で過ごしているとジョディが現れる。話をしていると思わぬ相違点が見つかる。
感想
低予算映画。
でも思ったよりずっと良かったです。
CGはひどかったけど、まあ許せる。最後だけだから。
森の中が舞台でほぼ動かない。
だけど少しづつ謎が明らかになっていって全然飽きずに楽しめました。
SFですね。ホラーなのかなと思いましたけど。違いました。
低予算で面白いって強いですよね。誤魔化せないですからね。
おすすめです。1時間半程度で観やすいです。
今回は、「トランス・ワールド」を紹介しました。
今年観た映画をまとめています。
「チョコレートドーナツ」 ☆9
ママは戻ってくる?
いいえ
一緒にいてもいい?
分からない
今回は、「チョコレートドーナツ」を紹介します。
監督は、トラヴィス・ファイン。
主演は、ショーパブで歌手として働く、同性愛者のルディ・ドナテロを演じた、アラン・カミング。
彼の恋人、検察のポール・フラガーを演じたのは、ギャレット・ディラハント。
彼らが育てる、ダウン症の少年マルコを演じたのは、アイザック・レイヴァ。
判事のマイヤーソンを演じたのは、フランシス・フィッシャー。
あらすじ・構成
ショーパブで歌うルディは客として来ていたポールと知り合う。
彼は自宅に戻ると、母親のいなくなったダウン症の少年を見つける。
少年を施設に入れないために、2人は親となり少年を育てようとする。
感想
この映画は、実際にあった話から広げて作ったものだそうです。
2020年になっても差別は消えてませんから、舞台である1970年代ならもっとひどいんでしょうね。
実際作中でも偏見、差別ばかりでした。不快ですね。
今も変わってないんじゃないかなと思います。
ずっと偏見、差別はなくならないのではないかと嫌な気持ちになります、人の知能がもっと上がらないと難しいんでしょうね。
この映画は、当時の(今もですが)マイノリティである同性愛者2人とダウン症の少年の物語です。ダウン症の少年マルコには母親がいるのですが、麻薬をやっているのでまともに育てることができない、そこで2人が育てようということになるのですが、偏見、差別が邪魔をします。
差別をする人への差別だけあったらいいんじゃないかな。なくしていきたい。
そんなことを考えました、少し泣ける良い映画です。差別やめましょう。
今回は、「チョコレートドーナツ」を紹介しました。
今年観た映画をまとめています。
「ザ・アウトロー」 ☆9
今回は、「ザ・アウトロー」を紹介します。
原題はDen of Thieves
泥棒の巣。全然邦題と違いますね。
監督は、クリスチャン・グーデカスト。
主演は、ジェラルド・バトラー。
刑事のニックを演じました。
「300」「エンド・オブ・ホワイトハウス」「完全なる報復」
ニックの追う、敵役メリーメンを演じたのは、パブロ・シュレイバー。
あらすじ・構成
簡単に言えば、警察側と犯人側の攻防。
メリーソン率いる犯罪チームの強盗を阻止するべく、ニック率いる捜査チームが追いかける。
感想
あらすじを考えるとありきたりですが、肉付けがとても良かった。
ニックの家族の問題。
ニックとメリーソンの接触。
メリーソン側の犯罪計画。
ストーリーの捻り。
とても良かったです。
こういう映画としては2時間少しと長めなんだなと思ったんですが、気にならず、楽しめました。
ニックとメリーソンの接触が何回かあるんですが、緊張感があります。
ストーリーは最後で驚かされました。仕掛けがあるとは思ってなかったですから、効果的でした。
今回は、「ザ・アウトロー」を紹介しました。
今年観た映画をまとめました。