her/世界でひとつの彼女 (おすすめ映画 評価4)
恋とは、社会的に受容された狂気である。
今回は、スパイク・ジョーンズ監督作品
について書いていきます。
舞台は近未来。初の人工知能型OS、「OS1」が誕生し、主人公のセオドアは彼女と恋に落ちます。
全体を通して美しい風景の中で描かれる2人の幸福や苦悩はどちらもよく伝わってきました。笑って、悲しめる映画です。
2つ。この映画の特に良いと思った点を挙げます。
まず1つ目は、主人公のセオドアがOSが彼女であるということを、隠さず話している点です。よくあるパターンとしては、人に言うことが恥ずかしくて、曖昧な返事をしてしまったり、否定してしまったり、そうしたことから亀裂が入ってという誰も興味のない道へ進んでしまうものがありますが、セオドアはハッキリとOSと交際していることを伝えます。それによって傷つく場面もあるのですが、こうしたことで主人公にとても好感が持てますし、この作品で描かれている愛について、観ている側も真剣になることができます。
そして2つ目です。素晴らしい役者を見つけました。
主人公のセオドアを演じたのは、ホアキン・フェニックス。「グラディエーター」や「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」に出演しています。
OSとしてサマンサに声をあてたのが、スカーレット・ヨハンソンです。「アベンジャーズ」のブラック・ウィドウや「LUCY」等、多くの作品に出演していますね。
どちらも素晴らしい演技で魅力的な登場人物でした。
しかし今回私が注目したのは別の人物です。
それは、エイミー・アダムス演じるエイミーです。「メッセージ」や「魔法にかけられて」等に出演しています。
セオドアのよき友人であるエイミー。彼女の演技が本当に良かった。
あるひとつのシーンで一気に惹きつけられました。
見た瞬間には理解できず、戻って確認して、大興奮でした。この人の出ている他の作品を見たい。そう強く思いました。
それだけでも観る価値は十分にあるかと思います。見つけてみてください。
以上今回は、『her/世界でひとつの彼女』を紹介しました。
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