「ジョー・ブラックをよろしく」 ☆7
心をオープンに
いつか稲妻に打たれる
稲妻に打たれるのを待とう
だまされないで
この世の人間も孤独
今回は、「ジョー・ブラックをよろしく」を紹介します。
1934年に公開された「明日なき抱擁」のリメイク作品です。
ラブロマンスです。
監督は、マーティン・ブレスト。
「ビバリーヒルズ・コップ」の監督です。
主演は、ブラッド・ピット。ジョー・ブラックを演じます。
当たり外れが激しいですよね、今作は当たりに入ると思います。
去年紹介した「アド・アストラ」は外れでした。
ジョー・ブラックの恋人役スーザンを演じたのは、クレア・フォーラニ。
彼女の父親ビルを演じたのは、アンソニー・ホプキンス。
先日、彼がハンニバル役を演じる「レッド・ドラゴン」を観ていました。
あらすじ
金持ちの父親を持つスーザンは、カフェでブラッド・ピット演じる青年と出会う。
お互い好感を持ちつつも踏み出せずに別れた2人は、スーザンの父親、ビルの家で再開する。彼はビルの友人で、ジョー・ブラックというのだと紹介されるが、どこか今朝の彼とは印象が違う。
会社の社長で豪邸に住むビルは、ある日”声”を聞く。夕食時に、玄関にいるので入れてしいという。声の主はビルに死期が近いことを告げ、それまでの間に人間の生活を見たい、そのために別の人の肉体を借りているのだと言う。ビルは仕方なく彼を夕食に招き、彼の名前を訪ねられると、咄嗟にジョー・ブラックだと答える。
感想
ジョー・ブラックは死神という設定です、序盤はこの設定のせいで人物に共感できなかったんですが、3時間ある映画の中、じっくりと描かれるので最後には好感を持つことができました。
スーザンは最初から最後まで魅力的でしたね。
3時間の映画なので、退屈な時間もあるかなと覚悟していましたが、長さを意識することもなく見終えることができて、人物の理解も深まるので良い時間配分だったと思います。
カフェで2人が別れたあと、お互いが振り返って相手を確かめるのですが、この時ここから次に2人が会う口実がないんですね、連絡先も約束もしていませんから。このために青年はよそ見している時に車に撥ねられるんです。スーザンは医者なので向かった病院で再開する、という流れに持ってったと、強引だなと思ったのですが、全然違いました。事故が死神によって起こされたのかはわかりませんが、この事故のあとに青年の体は死神に乗っ取られることになるんですね。だったら事故は必要なかったんじゃないかとも思うんですが、中身の入れ替わる区切りとしての表現なんでしょうか、青年に戻る時も橋を渡り、戻ってくると死神が抜けているという区切りがありました。またジョー・ブラックになったあとスーザンを訪ねて病院に行くと、ここには来るべきではないというようなことを言うので、事故のあとは病院に行ってないのかもしれません、事故が区切りとして設定されている可能性が高いですね。
ジョー・ブラックについて3時間かけて好感を持てたと書きましたが、最初に比べればです。好きで印象に残ってるのは、死神が入る前のカフェでのスーザンとのやりとりです。コーヒーを注いで、砂糖、ミルクと2人が同じ順序、タイミングでやっていることにお互い気づいて笑うシーンが印象的です。カフェの前で別れて、お互いが振り返って、でもそこのタイミングは合わなくてというのもよかったです。
はたして死神という設定が必要だったのか疑問ですね、リメイクですけど。
今回は、「ジョー・ブラックをよろしく」を紹介しました。
青年が好印象だったせいで、メインのジョー・ブラックが少し弱くなっていると感じました。観なくても損はない程度かと思います。
今年観た映画をまとめています。