「ファイト・クラブ」 ☆7

 

 

”いつか死ぬ”ってことを恐れず心にたたき込め

 

 

人は財布の中身でも

ファッションでもない

お前らはこの世のクズだ

 

 

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今回は、「ファイト・クラブ」を紹介します。

 

監督は、デヴィッド・フィンチャー

「セブン」ベンジャミン・バトン 数奇な人生」「ソーシャル・ネットワーク」「ドラゴン・タトゥーの女」「ゴーン・ガール」名作ばかり。

 

主演は、”僕”を演じるエドワート・ノートン

    タイラー・ダーデンを演じるブラット・ピットのダブル主演です。

 

エドワード・ノートンは「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」ですかね。エマ・ストーンばかり観てて全然覚えてないですけど。

 

ブラット・ピットは先日紹介した「ジョー・ブラックをよろしく」に出ていました。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を昨日観ようとしたんです、眠くてやめたんですが、これもデヴィッド・フィンチャー監督作品です。近々観ます。

 

 

ハリー・ポッター」でベラトリックス・レストレンジを演じたヘレナ・ボナム=カーターがマーラ役で出演しています。

 

 

 

あらすじ

主人公の”僕”は不眠症でふわふわとした現実を生きていた。

仕事のため飛行機に乗る機会の多い彼は、ある日1人の男と出会う。

男はタイラー・ダーテンと名乗り、家のない”僕”を泊めてやる代わりに、自分を思いっきり殴れと言う。殴り合いの中、”僕”は生きてる実感を得る。

 

 

 

感想

社会を下支えしている人たち、ごみ収集、レストラン、スーパー、清掃、鬱憤がたまっている多くの人々が殴り合うことで生きてる実感を得る”ファイト・クラブ”。

格差や貧困、差別、生きているうちに溜まっているあらゆる不満が、傷つけ傷つけられることで肯定される。生産性という価値観を殴りつける。題材はとてもいい。が、途中失速しました。

この映画には仕掛けがあるんですが、その仕掛けが露わになった時から、題材が霞んでいく気がしました。仕掛け自体は面白いんですけどね。

全体を通しての流れは好みなんですが、仕掛けによって起こる登場人物の葛藤が邪魔でした。これが題材を邪魔してる。結果的に良い結末になりますが、その箇所のせいで一瞬冷めました。

最近は「ジョーカー」や……なんだっけ。他にもあったんですが、忘れました。とにかく社会的に虐げられている人々が悠々自適な生活を送る人々へ、いわゆる下から上への反撃映画が多いんです。過激プロレタリアート映画ですかね。今回紹介した「ファイト・クラブ」も公開は1999年ですが、この流れにありますね。

 

 

 

今回は「ファイト・クラブ」を紹介しました。

仕掛けのせいで〜と書きましたが、おそらく好みで結構変わる部分かと思いますので、観てみてください。楽しめると思います。ブルジョワジーには震え上がってほしいですね。鬱憤は溜まっているんですよ、現実でも。

 

 

 

 

 

今年観た映画をまとめています。