「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」 ☆8

 

これは遺言だ

遺産と呼べるものはほとんどない

生まれた時と同じように 何も持たず死んでいく

私の一生を

覚えているうちに書いておく

私はベンジャミン……

ベンジャミン・バトン

人とは違う運命に生まれた

 

 

 

遅すぎることは何もない

僕は早すぎか

望みはきっと叶う

いつ始めてもいいんだ

変わるのも 変わらないのも自由だ

最高でも最悪でも

もちろん最高の方がいいが

驚きを目にし

感じたことのないことを感じて

さまざまな価値観に触れて欲しい

誇りを持って生きろ

道を見失ったら

自分の力で……

やり直せばいい

 

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今回は、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を紹介します。

エンドロールに名前が出てきて知ったのですが、フィッツジェラルドの小説が原作なんですね。フィッツジェラルドは「グレート・ギャツビー」で有名です。

前回紹介した、「ファイト・クラブ」と同じ、デヴィッド・フィンチャーブラッド・ピットの作品です。

 

監督は、デヴィッド・フィンチャー

主演は、ブラッド・ピット。ベンジャミン・バトンを演じます。

ファイト・クラブ「セブン」もよかったですが、このブラット・ピットが一番好きかもしれません。

 

 

ベンジャミンの恋人役デイジーケイト・ブランシェットが演じました。

ブルージャスミン」「キャロル」「ロード・オブ・ザ・リング

 

ベンジャミンの父親役トーマスは、ジェイソン・フレミングが演じました。

 

ティルダ・スウィンストン

ナルニア国物語」「フィクサー

 

イライアス・コティーズ

THE 4TH KIND フォース・カインド

 

ジュリア・オーモンドエル・ファニングタラジ・P・ヘンソン等。

 

 

 

あらすじ

第一次世界大戦が終わった日、生まれた子は老いていた。

親に捨てられ、拾われた先は老人ホーム。

彼はベンジャミンと名付けられ、老人たちと共に生活を送ることになる。

時間と共に老人は去り、彼は若さを取り戻していった。

 

 

 

感想

観ていて良いと感じたのは、ベンジャミンの境遇を本人が悩んでくよくよするシーンがないことです。全くないわけではなくて、それによる大きな決断もあります。もちろん苦悩もありますが、悩んでも仕方がないことをだらだら悩むうざいシーンはなかったです。生まれてしまった以上みんな死ぬのだから、自分が思うように生きれるんだというポジティブな面もみられます。

設定で、時が経つにつれて若くなるということですが、あまりフォーカスされないんです。他人が気づいて問題になったり、変な研究所に送られるとか、つまらない展開も想像できると思うんですが、そういう流れもなく、自然に進んでいきます。つまり、大事なのはそんなことではないってことです。何かの病気なのか、原因はなんだ、とか。そんなのはどうでもいい。生まれた以上、人生が動き出して、それをどうするかは自分次第。別の人生であったらなんて考えるだけ無駄なんだ、って解釈しました。

なので、この映画は1人の人間とその周りで生きている人々の人生の話です。

あとは愛ですね。ベンジャミンとデイジー。ベンジャミンを取り巻く人々の愛。

愛って何だと聞いても人によって答えは違うだろうし、その答えも主観ですから、結局何だかわからないものですよね。この映画ではその愛が人生の核のように位置付けがされています。

自分だったらどうするかな、と考えやすい映画です。

2時間40分くらいで少し長いですが、じっくり観せてほしいと思える映画です。

 

 

 

 

今回は、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を紹介しました。

 

 

 

 

 

 

今年観た映画をまとめています。