「オデッセイ」 ☆9
火星よ
我が植物学の力を恐れるがよい
見たか
アームストロング
今回は、「オデッセイ」を紹介します。
宇宙映画が観たくなり、何年か前に観て好印象だったので再び。
宇宙映画は良いですね。
監督は、リドリー・スコット。
「エイリアン」「ブレードランナー」「ワールド・オブ・ライズ」「グラディエーター」
「グラディエーター」はNetflixにあって観ようと思っているうちに消えてました。
主演は、マット・デイモン。植物学者のマーク・ワトニーを演じます。
「ボーン」シリーズや「インターステラー」、このブログでも紹介した「フォードvsフフェラーリ」「コンテイジョン」「グッド・ウィル・ハンティング」にも出演しています。
宇宙船の船長、メリッサ・ルイスを演じたのは、ジェシカ・チャステイン。
「女神の見えざる手」は最高でした。
他には、マイケル・ペーニャ。ケイト・マーラ。セバスチャン・スタン。ジェフ・ダニエルズ。ショーン・ビーン。クリスティン・ウィグなどが出演しています。
あらすじ
宇宙飛行士6人が火星での任務を行なっていると、巨大な砂嵐に遭遇する。船員は任務を中止し、火星からの離脱を図るが、船へ向かう途中、強風によって折れたアンテナがマーク・ワトニーを直撃する。砂嵐で視界が悪く、自分たちも危ういという状況の中、船員は彼を探そうとするも、彼の宇宙服が損傷を受けているということから死亡したと判断しやむを得ず火星から脱出する。
砂嵐の収まったころ、目を覚ましたマークは、自分が1人火星に取り残されていることを知る。
感想
宇宙映画は定期的に観たくなりますね。
「LIFE」なんかも好きですね、結末が最高でした。
「パッセンジャー」というのもありました、これも好きです。
「アド・アストラ」なんていうひどい映画もありましたが、宇宙映画は当たりが多いんじゃないかと思ってます。
今回紹介している「オデッセイ」は当たり映画の筆頭ですね。
2時間半ほどの少し長めな映画なのですが、2回目の鑑賞でもまったく時間が気になりませんでした。あっという間です。
プロットは単純です。1人取り残されたマークの火星でのサバイバルと、生きていることを知った地球側の救出劇です。
特徴的だったのは、主人公のマークの性格です。非常にポジティブです。独りで火星に残されて、食料も限りがある状況の中、植物学者をなめるなとじゃがいもの栽培を始めたり、水を生成したりと希望を捨てません。この映画の中で一番良いと思ったシーンは、アクシデントから、マークのいる基地の扉が吹き飛んで、育てていた食物が凍ってしまいます。彼は基地に空いた穴をビニールのようなもので塞ぎ、風がビニールを叩く音の中で残りの食料を数えます。このシーンは一番の名シーンではないかと思います。
ビニール(さすがにただのビニールではなくて宇宙用のちゃんとしたやつですが、ビニールとしておきます)が風で音を立てています、いつ風で破れるかわからない。この音がマークの恐怖なんです。でも彼はその恐怖の中でも生きるために残りの食料を数えているんです。当たり前ですが、マークは怖いんです。ずっと恐怖を抱えてる、だけど前を向くんです。そんなことがよく表れている非常に良いシーンだと思います。
あとは、救出のシーンですか。手汗が出る、緊張感がありました。宇宙の不気味さが伝わるんですね、ここで確保できなければ、独りで暗い宇宙を死ぬまでずっと進んでいくことになりますから、死ぬより怖いんじゃないかと思います、それがわかってるから緊張感が増してくるんですね。
とても良い映画ですから観てみたらどうでしょう。
今回は、「オデッセイ」を紹介しました。
今年観た映画をまとめています。