「パラサイト 半地下の家族」 ☆8
豪邸に住みたい。
今回は、「パラサイト 半地下の家族」を紹介します。
この映画は、韓国映画として初のパルム・ドール賞を受賞しました。
そしてアカデミー賞では、監督賞、脚本賞、作品賞、国際長編映画賞を受賞しました。
監督は、ポン・ジュノ。
「スノーピアサー」「オクジャ」の監督です。
「オクジャ」まで観てないんですよね、後回しになってます。
役者は、
父ギテクを、ソン・ガンホ。「スノーピアサー」で監督と組んでますね。
息子ギウを、チェ・ウシク。「新感染」に出ていたんですね。
娘ギジョンを、パク・ソダム。
母チュンスクを、チャン・へジン。
あらすじ
半地下に暮らす、無職の一家。ある日息子のギウが友人の紹介で家庭教師の職を得る。職場は、豪邸。金持ち一家の娘、ダヘに英語を教えることに。一家に溶け込んだギウは、一家の息子ダソンの絵を見つけ、絵の家庭教師としてある人を紹介する。ダソンの絵の家庭教師としてやってきたのは美大を目指す妹のギジョンで……。
感想
この物語は1つの軸があって、その枝に恋愛、サスペンス、ホラー等が軽く生えている映画です。
なので普通に観ても楽しめます。
しかしこれだけに注目していると面白くないです。たくさんの枝があって振り幅が大きくて楽しめはするのですが、枝がメインではないのでどれも浅いこともあって面白くありません。
この映画の軸は格差です。
韓国の格差は物凄いようですね。日本も他人事ではありませんが。
半地下という、韓国では最下層の人々が住むところがあるんです、主人公一家はそこに住んでいるんですが、少し上の窓がちょうど道路の高さで、普通に大雨が降ると水没するんですよね。トイレの汚い水が溢れ出してって、ひどい環境なんです。
そんな生活から一転豪邸で金持ちと関わるようになって、おそらく最初は金持ちから少しおこぼれ的な、金もらおうぜっていう軽い気持ちだったと思うのですが、それが段々金持ちと関わるうちに本人たちも気づかないほど、だけど確実に不満が溜まっていって最後に繋がるんですね。臭いがストレス値のように分かりやすく表されていましたが、何ともないように見えるところでも、じわじわと不満が溜まっていったんでしょうねきっと。
私の好みで言えば、余計な枝は切り取ってストレートに格差を描いてくれる方が好きです。
この映画はしっかりとしたテーマがある一方、いろんな枝があり振り幅が大きく、私にとって初の映画体験でした。あとはテンポが良かったです。じっくりと進むのかなと思ったらテンポよく話が進んで音楽も雰囲気を表していました。
アカデミー賞を受賞した作品なので観てみて損はないと思います。
しかし、レンタルや配信を待ってもいいかなとも思います。
映画館だからこその要素は特別ないです。
今回は「パラサイト 半地下の家族」を紹介しました。