「マザー!」 ☆6

 

 

 

ずっと不快感が収まらなかった。

ずるいんですよね、これどうやって終わらせるんだって気になって最後まで見ちゃいました。最後まで観たら、まあまあまあ、なるほどなって感じ。

不快感を与えることが作品の魅力なのだとしたら、評価はそう低くはないです。

総合的に考えて、評価は☆6です。

 

 

今回は「マザー!」を紹介します。

監督は、ダーレン・アロノフスキー

ブラック・スワン」を監督しています。

 

主演は、ジェニファー・ローレンス

「ハンガーゲーム」のカットニス。「世界にひとつのプレイブック」、「X-MEN」、「パッセンジャー」と多くの有名作に出演していますね。

 演技もやはり良かったですね。

 

 

この映画は前半と後半で大きく内容が変わります。

とにかくずっっと不快。

人里離れた屋敷が舞台で、そこには夫婦が暮らしています。作家の夫とジェニファー・ローレンス演じるその妻。彼女は中古で買った屋敷を作り直しています。

ある日、民宿だと思ったと男が訪ねてきます。夫の好意で男は一晩屋敷に泊めてもらうことになります。

翌朝、彼の妻が訪ねてきます。

知らない男が泊まることになった時から嫌な雰囲気は漂っていたのですが、ここから不快感が加速します。

この女、人の家にずかずか入ってきてあちこち観て回る、夫婦の関係に口出ししてくる、我が物顔で居座ります。

サイコキラーが出てきて殺してほしかった。

続けて、居座る夫婦の息子がきます。遠慮なく家に入ってくるんですよね。もうたまらない。この時点でジェニファー・ローレンス演じる妻に感情移入しているんですね、そして彼女の心が家とリンクしていることが段々わかってきます。他人が家に入ってくるって心にずかずか踏み込んでこられるのに似た不快感があるんですよね。妻と通して家の腐敗が映されます、これは彼女の心の穴でもあります。ここはうまい重ねだと感じました。

この居座り家族が去っていくまでが前半。

後半からは、他人がぞろぞろ家に入り込んで好き放題、好き勝手。

サイコキラーが出てきて殺してほしかった。

何を観ているんだろう。この展開に納得できるオチはあるんだろうか。

最終的に納得というか、んー、一応落ち着きます。そういうことだったのかとはなります。

 

 

前半までは、何度も書いてますが不快でした。ですが良かったです。

家とそこに住む人の心の関係性も面白かった。パーソナルスペースを犯されるって不快ですよね、そこがよく表されていました。

 

個人的にあまり不快になる映画を高く評価はしないです。

それが映画の狙いの1つであっても、わざわざ不快な思いなんてしたくないでしょう。

なので評価は☆6にしました。観ても観なくても良いです。

良いところはありました、演技も良かったです。

もし気になったら観てみてください。