「One Child Nation」 ☆9

 

 

良いドキュメンタリー。

観ていて苦しい。

 

 

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今回は「One Child Nation」を紹介します。

Amazon Primeにあります。「一人っ子の国」という邦題がついています。

中国の一人っ子政策の実態に迫ったドキュメンタリー映画です。

 

監督は、ナンシー・ワン。

この映画は彼女がカメラを持って、中国にいる自身の親や親戚から関係者を回って当時の政策について話を聞くというものです。

 

 

感想

一人っ子政策についての知識は、中国が人口抑制のために各家庭につき子供は一人と定めた程度の知識しかありませんでした。

そうして観たこの映画は衝撃続きでした。

インタビューしていく中でその人の持っている映像も流されるんですが、当時の映像はインパクトが強い。どういうことかと言うと二人目の子供がどうなるかって話なんです。捨てられるんですよね。その写真も出てきます。女性は避妊手術を受けさせられ、断ると家を壊されたそうです。生まれた二人目は捨てて 。二人目を育ててもいいんです、その代わり5年以上年を離して、政府からはお金を取られたりと不利益を被ります。監督はそういった家に生まれました。弟がいたんです。この弟は捨てられなかった。何故なら男だったから。女性よりも男性が欲しいんですよね。インタビューで年寄りが、同じ子供でも男と女は違うと言っていました。差別的なんですね、しかしそうしないと家系が途絶えてしまう。家系がそんな大事かって思ってしまいますよ、私なんかは。しかしその人たちにとってはそれが普通ですから。そういう風に生きてきたんです。悲しいですこの事実は。だからこそ知っていないといけないことだと強く思いました。この映画には様々な意見が出てきます、問題は一面的ではないんですね。いろんな境遇にいる人がいろんな角度から物事を捉えています。

悲しい事実を目の当たりにできる、良いドキュメンタリーです。

 

 

今回は「One Child Nation」を紹介しました。