「エスター」 ☆6
子供を守れよ。
今回は、「エスター」を紹介します。
監督は、ジャウム・コレット=セラ。
「ロスト・バケーション」の監督です。今度公開される「ジャングル・クルーズ」の監督でもあるんですねえ。
以前紹介した
longneck-giraffe.hatenablog.com
では、今作で主演のヴェラ・ファーミガと組んでるんですね。
そのヴェラ・ファーミガ演じるケイト。
このブログでは
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に出演しています。
彼女の夫、ジョンを演じたのは、ピーター・サースガード。
「ジャーヘッド」「完全なるチェックメイト」に出演しています。
息子役ダニエルを演じたのは、ジミー・ベネット。
娘役マックスを演じたのは、アリアーナ・エンジニア。
今作が映画デビューだったようですね。可愛いく魅力的なキャラを見事に演じてくれました。
私のマックスを怖がらせるんじゃないよ、エスター。
エスター役を演じたのは、イザベル・ファーマン。
「ハンガーゲーム」に出ていたようですね。
あらすじ
ケイトは過去に流産した経験がある。その傷を癒すために3人目の子供を孤児院で見つけようとする。夫のジョンと話し合い、エスターという子を家族にすることに決める。
新しい家族に慣れてきたエスター、しかしどこかおかしい。そう気づいたケイトは夫に相談するも相手にされず、その間にもエスターの行動はどんどんエスカレートしていく。
感想
個人的には好きな映画ではありません。
エスターが不気味で、子供たちが危険な目に合わないかハラハラしました。これは映画の狙いでもあると思うので、うまくやられました。緊張感が一定の状態でずっと続くので観ていて飽きません。本当に子供たちが心配だったし、エスターに腹が立ちました。
エスターにもつらい過去があったんだろうと考えてイライラを追い払おうと思いましたが、無理でした。エスター生意気!むかつく!良い映画ですね(笑)
気になったのは(これで評価を下げました。)夫のジョンです。頑なに妻のケイトを信じない。少しも信じないんですね。お互いの過去があっても、それにしても信じなさすぎだろうと感じましたね。シナリオに合わせてる感が伝わってきました。こういうストーリー展開にしたいから少しも妻を信じない夫にしようって感じですかね。不自然でした。そして終盤のシーンです。家の中にジョンと娘のマックス、それにエスターしかいない時。エスターへの不信をやっっっと感じ始めたジョンが家の中で恐る恐るエスターを探しているシーン。お前すぐマックスのとこ行けよ。危ないの分かるだろう。なんていうか設定としてダメな夫ならいいんですよ、ジョンは自分の子供を愛する父として描かれていましたよ、だからこそ、エスターをずっと疑わなかったんですから。なのに危険になった時になんですぐマックスの元へ行かないの?酒を飲んでたから?説明にならないですよね。この男が本当に不自然です。
仕組みというか、謎解きでもないけど、種明かしが終盤にあるんです。なかなかこの効果が大きくて、終盤までにしてきた想像が覆されて、思い返すとそういうことだったのかと、どんでん返しとまではいきませんが、納得できますね。それは良かったんですけど、終盤の畳み掛けが残念でした。
ヴェラ・ファーミガの演じるケイトは終盤までは自然で良いキャラでした。終盤、エスターと戦うのですが、倒した後、生死の確認もせず、どこかに縛り付けることもせず、ただマックスを連れて外に逃げ出す(なんで?)、ここが最悪でした。なんで生死確認しないの、なんで縛らないの、結局追ってきてまた危険になって。馬鹿じゃないのか。本当に最後まではケイトも無事でいてほしいと思えるんです。エスターを倒した後、嬉しかったですよ、勝ったんですから。よし、終わったと思ったら、エスターの状態を確認せず、ふらふら外出て、また危険になって、って。呆れますよ。何してんのって。ここでも冷めるんですよね。ストーリーありきで役者が動いていることが分かってしまう。不自然です。
終盤でコケたと私は思います。それまではイライラしましたが、それも含めて良い映画でした。子役は二人とも好きになれました。終盤でエスターの見た目が別人になるのは面白かったですね。
今回は「エスター」を紹介しました。