「グラン・トリノ」 ☆8
俺は嫌われ者だが
地球上で最高の女性と結婚
生涯で一番の幸せだった
今回は、「グラン・トリノ」を紹介します。
ずっとどんな映画なのか気になってはいたんですが、なかなか観られず。今日ふと観る気になったので消化しました。
グラン・トリノは車の名前だって、それすら知りませんでした。
監督、主演は、クリント・イーストウッド。ウォルト・コワルスキーを演じました。
監督として有名な彼ですが、役者でもあるんです。
「リチャード・ジュエル」「15時17分、パリ行き」「インビクタス/負けざる者たち」「アメリカン・スナイパー」「ミスティック・リバー」
私はクリント・イーストウッドといえば実話を基にした作品が多いというイメージなのですが、最近の作品に多いだけですかね。
彼の隣人タオを演じたのは、ビー・ヴァン。
その姉スーを、アーニー・ハー。
神父をクリストファー・カーリー。
ウォルトの行く床屋の親父を演じていたのは、ジョン・キャロル・リンチ。
あらすじ
ウォルト・コワルスキーは妻を亡くし、家に1人+犬。息子や孫との関係はあまり良くなく、頑固で、所謂昔の人だ。フォードで長年働き、相棒はグラン・トリノ。朝鮮戦争での記憶に苦しんでいる。ある日、アジア人が愛車のグラン・トリノを盗み来る。犯人は隣の家に住むモン族の少年タオだった。ウォルトは彼とその家族との関わりによって少しずつ心を開いていく。
感想
いつの間にか夢中になって観ていました。
最初は、観るのをやめようかなと少し考えたんですが、次第に引き込まれていきました。
1人になったウォルトが隣人との関係がだんだん深くなっていく様子がよくわかりました。中盤あたりにウォルトがタオに自分の愛車グラン・トリノを貸してやると言った時、彼はそう言った自分に気がづいていましたね。自分がそう言ったことに驚きと喜びを感じていました。一番好きなシーンでした。
終盤の神父とのやりとりもよかったです。序盤のやりとりが活きていて2人の距離感の詰め方が綺麗でした。
おそらく物語の始めと終わりでこの神父の印象が一番変わるんじゃないかなと思います。最初は鬱陶しいやつだったんですけどね。
一切書いていない要素があるのですが、その要素と合わせて序盤から終盤にかけてまっすぐ緊張感が高まっていきます。どう終わらせるのか、この結末にどういう感想を持つか。観終えたら考えてしまうかもしれません。
今回は、「グラン・トリノ」を紹介しました。
今年観た映画をまとめています。