ジャッジ 裁かれる判事 (おすすめ映画 評価4)
ピカソの絵みたいな家族だ。
今回は、映画「ジャッジ 裁かれる判事」を紹介します。原題は「THE JUDGE」。
監督は、デヴィッド・ドブキン。「シャンハイ・ナイト」の監督です。
主演は、ロバート・ダウニー・Jr。「アイアンマン」です。「シャーロック・ホームズ」でも主演を勤めましたね。
ロバート・ダウニー・Jrが演じるのは弁護士のハンク。
彼の兄、グレンを演じたのが、ヴィンセント・ドノフリオ。「フルメタル・ジャケット」で印象的なキャラクター、レナード・ローレンスを演じました。
「フルメタル・ジャケット」が記憶に残る強烈な映画だったため、ヴィンセント・ドノフリオがレナード・ローレンス役を演じていたと知った時は興奮しました。
ハンクの父親役、ジョセフ判事を演じたのは、ロバート・デュヴァル。「ゴッドファーザー」や「ディープ・インパクト」に出演しました。
ヴェラ・ファーミガもハンクの友人役で出演します。
物語は、弁護士のハンクが、被告となった父ジョセフを弁護するというもの。この大筋に家族というキーワードが複雑に絡んできます。
この映画の良かった点
- 序盤はロバート・ダウニー・Jrの存在感に引っ張られているように思われたが、観ていくうちに自然と違和感が消えて、最後は感情移入できるまで溶け込んでいました。
- 弁護士であり息子のハンクと、判事であり、被告であり、父であるジョセフの関係性がこの映画の最大の肝で、この映し方がとても良かったです。これが曖昧だと法廷でのあのセリフの効果が薄れてしまう。両者の演技が素晴らしく、ハンクに感情移入すると、ハンクの感じるジョセフへの怒りや鬱憤を感じることができました。
- 全体的に重めなストーリーですが、いくつか笑える箇所があって楽しめました。
この映画の気になった点
- 嵐の中外に出るシーン。風がものすごく強く、ベンチも浮かんでいる(この浮かび方がなんだかチープでした。)中、手で風を防ぐだけでスタスタと歩いているように見えました。強風の中で歩くのはもっと大変だろうと観ていて思ってしまいました。
- 窓越しに父と娘の会話が聞こえるシーン。大声で話しているわけではないのに2人の会話が聞こえていました。
気になった2点は、物語の大事な場面ではないのですが、こうした気になる点があると、映画を観ている自分に戻されてしまいますよね。
「家族」そのなかでも「父」を映した良い映画でした。
物語が動き出すのは母親の死がきっかけなのですが、先日紹介した
はじまりへの旅 (おすすめ映画 評価4) - 首を長くして書く
もママの死から展開して、「父」を描いていましたね。
今回は「ジャッジ 裁かれる判事」を紹介しました。
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