「怒り」 ☆9 +その他日本映画
良い映画だった!
今回は、初日本映画「怒り」を紹介します。
その前に、私の日本映画事情をお伝えします。
子供の頃は観ていました。「海猿」とか。
成長するにつれて段々日本映画を観なくなりました。
しかし最近ホラーに興味を持ったのがきっかけでJホラーを味わいたく、「呪怨」や「墓地を見下ろす家」を観ていました。
この2作品を観ていて感じたのは、音量調整の難しさです。聞こえないので音量を上げると別のシーンではうるさく感じてしまい、リモコン片手に鑑賞していました。「墓地を見下ろす家」は原作を読んでいて面白いことは分かっていたので期待は大きかったのですが、音量調整は正直嫌でしたね。こんなマイナス要素があったかと残念に思いました。
良い作品なんだけど、音がなぁ……
残念です。
とはいえ
全部の作品こんなんじゃないだろうな。
思ったより悪くないな。
と感じたので、「ミュージアム」を観ました。友人に薦められて知りました。
「ミュージアム」は全体的に良かったと思います。音も気になりませんでした。評価は☆6をつけました。
良かったと書いてる割にあまり評価が高くありませんが、これは悩みました。
良い映画なんです、本当に。しかし1つ気になるところがあって、それがどうしても自分の中で納得できずこの評価になりました。
ビルの屋上で小栗旬演じる主人公の刑事が、部下を犯人に人質に取られる場面があります。犯人が手を離すと部下は下に落ちて助かりません。結果的に犯人は手を離して部下は亡くなるのですが、ここでのシーンが本当に気になって気になって、犯人が手を離して部下が落ちた時、主人公は部下が落ちたところに駆け寄って下を見ます。その駆け寄る時に犯人とすれ違います。
捕まえろよおお。
駆け寄る時のカメラはすれ違う2人に対して垂直に映しています。真横から映されているので、私は主人公が犯人にタックルするのだろうと思ったのですが、そのまますれ違い犯人は逃げます。
ここで萎えました。
この先のストーリーがあるから、ここで犯人を捕まえてはいけないというシナリオが頭に浮かんでしまいました。とても残念です。
☆0をつけたいくらい不満ですが、全体的には良かったので☆6です。
ううんんんんん。
次は何を観ようか、日本で評判の良いものを観て、それから今後日本映画観るか決めようかと考え、調べた結果、「怒り」を観ることにしました。
結果、大正解でした。
面白かった。
あまり詳しくないのですが、日本の有名な役者がたくさん出演されていますね。
渡辺謙、松山ケンイチ、宮崎あおい、妻夫木聡、綾野剛、広瀬すず。
私はTVを観ないのと日本映画を観てなかったこともあって日本の役者は詳しくないのですが、この人たちは知っていました。宮崎あおいは名前は知っていましたが観終わった後に調べて顔と一致しました。妻夫木聡は顔は知っていましたが名前は知りませんでした。
渡辺謙は「インセプション」に出ましたね。私の好きな「ダレン・シャン」の映画にも出演しています。
松山ケンイチは「デスノート」のLでしたよね。昔観ましたが覚えています。
内容は、凶悪殺人犯の男が逃亡。犯人に似た男が千葉、東京、沖縄でそれぞれの人間関係を築き、3つの地点の物語が同時進行していくものです。フーダニットもので、どの地点の似た男が犯人で、他の男は何者なのかをじりじり明かしていく物語です。
1つの映画の中で3つの物語が進行していくので、1つ1つが浅く、登場人物に感情移入できず映画が終わることもあるかと思いましたが、この映画はどの主要登場人物が魅力的で感情移入できました。
メッセージ性もあり、記憶に残る映画ですね。
気にしていた音も問題ありませんでした。
日本映画良いですね。
小説をよく読むので、小説原作の映画をいくつか観てみようと思います。
楽しみですね。
今回は「怒り」を紹介しました。
これからは日本映画も観ていこうと思います。
今度後悔される「Fukushima50」が楽しみです。